高齢出産と言われる35歳で妊娠した場合、心配になるのはお腹の赤ちゃんの健康ですよね。
赤ちゃんに異常が出る確率が高くなると見聞きして、出生前診断を受けようか悩んでいませんか。
実際、出生前診断はどのような診断が待っているのかご紹介します。
また出生前診断を受ける方はどれくらいいるのかについても調べてみました。
スポンサードリンク出生前診断ってどんなことをするの?
出生前診断は胎児の先天性異常を事前に見つけるための診断です。
ダウン症や中枢神経の異常、内臓や口唇口蓋裂などの外見の異常などが該当します。
まず一般的に行われるものが、超音波検査です。
こちらは年齢に関係なく妊娠中2回前後受ける検査となっています。
お腹の上から超音波を遣い、胎児の後頭部にむくみやや内臓に異常所見がないかを確認します。
母体血清マーカー検査という検査があります。
妊婦の血液を少量採取して、3つまたは4つの成分を検査します。
こちらの検査でダウン症、エドワーズ症、無脳症などの確率が判定できます。
よく耳にする羊水検査も出生前診断の一つです。
子宮に針を刺し、子宮内の羊水を取り出して羊水の中に含まれる胎児の細胞を検査します。
ダウン症などの確率が判定できます。
こちらは子宮にアプローチするため、低い確率ではありますが流産のリスクが伴うことが特徴です。
2013年に開始された新型出生前診断はご存知でしょうか。
妊婦の血液を採取して検査を行いますが、母体血清マーカー検査より精度がかなり高くなっています。
ダウン症、エドワーズ症、バトゥー症の染色体異常の確率が、99.9%の割合で判定できると言われています。
ただし、この検査を受けることが出来るのは、高齢出産と言われる35歳以上の妊婦、ダウン症などの先天性異常の赤ちゃんを過去に妊娠出産したことがある、妊婦またはパートナーに染色体異常があり、胎児にもその可能性がある場合にのみ検査が可能となります。
超音波検査は、一部保険適用がある場合がありますが、基本的に出生前診断は自費となります。
値段は、1~2万円から出来るものから、20万円ほどかかるものもあります。
値段があがるほど、精度が高くなります。
スポンサードリンク40代で出生前診断はどれくらいの人が受けているの?
2016年のデータでは、妊婦の血液から胎児の異常を調べる新型出生前診断、通称NIPTを受けた人が、過去3年間で3万人を超えたという報告があります。
そして、染色体異常が確定した人の約9割は中絶を決意したそうです。
新型出生前診断は、35歳以上という規定があるため平均は38歳と言われており、多くの方が受けている事がわかります。
3万人の対象者の内、550人近くに陽性反応が出たため、羊水検査などを実施した方は、460人ほど、そして、410人ほどに異常が見つかったそうです。
そして、約400人は中絶を決意しました。