いすみ市と大多喜町をつなぐ「いすみ鉄道」。
赤字ローカル線として、廃止寸前の危機に陥っていたこの路線。そんな中、公募で就任した鳥塚社長のアイディアや工夫により、収支の改善が進んでおり、今ではなんと黒字経営に!!
そんな凄腕経営者・鳥塚社長に経歴について調べてみました。
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いすみ鉄道社長・鳥塚亮の経歴は?
東京都出身。明治大学商学部を卒業後、学習塾職員などを経て、27歳の時に大韓航空に入社。30歳の時にブリティッシュ・エアウェイズに入社。32歳の時に副業として、鉄道前面展望ビデオの販売を行なう有限会社パシナコーポレーション(パシナ倶楽部)を設立。2009年、経営立て直し中のいすみ鉄道の社長公募に123名の中から鳥塚が選ばれ、同年6月28日の株主総会と取締役会を経て同社の社長に就任した。
実は航空業界出身?多数の職を経験されている経歴
学習塾職員、航空会社、そして、今は鉄道会社の経営と色々と職を経験されているんですね。
驚きなのは、副業としてビデオ販売までしていた事!!
とにかく、チャレンジ精神が旺盛な方なんですね。
そんな鳥塚社長、ブリティッシュエアウェイズ勤務時代は旅客運航部長だったんだそう。
そのキャリアを捨て鳥塚社長はいずみ鉄道の社長に就任されました。
ここから画期的な数々の経営戦略が打ち出されます。
いずみ鉄道のポスターには「ここには“なにもない”があります」というキャッチコピーが謳われています。鳥塚社長は次のように話しています。
「私たちは、ローカル線のよさをわかってくれる人にだけ来てもらえればいいと考えています。正直に言えば、当社のポスターを見た人の10人中9人は来ないでしょう。残り一割の人が『行ってもいいかな』と思い、実際に鉄道に乗りに来てくださるのは、さらにその一割程度だと思います。でも、妙な期待を抱かれて『なんだ、何もないじゃないか』と言われたくない(笑)。だから、開き直って最初から宣言したのです」
出典:http://www.njh.co.jp
いすみ鉄道逆転の発想で黒字化!
「何もない」を売りにする…。これは逆転の発想というか、ここに目をつけますか!!という感じで衝撃でした。
普通なら売りにするものが何もないんだよなぁ、どうしようかなぁ、と一番悩む所だと思いますが、逆にここを売りにしたんですね。
何もないんだよ、と最初から言われていると、実際に行く方は本当にどれだけ何もないんだろう、と思って「何もない」を見に行こうという気持ちになるかもしれないですね(笑)
「何もない」も十分セールスポイントになるんだな、と思いました。
筆者は全く鉄道には興味もないですし(笑)ローカル線の旅なんてやった事はないのですが、何にもないです、と言われるとどんな場所なのかな??とちょっと行ってみたくなるなぁ、と思いました。
普段物があふれる場所に住んでいるので尚更かもしれませんね…。
あふれるアイディアの数々、快進撃は止まらない!
累積債務はまだ残っているものの、2010年度から単年で黒字に転換という凄い業績を残しました!!
鳥塚社長はいすみ鉄道のブランドをさらに強化し、その力によって首都圏でグッズや土産物の販売、房総沖の魚と鉄道グッズでマニアをもてなす居酒屋といった様々なビジネスを展開して、売上を10億円程度まで拡大する計画だそうです。
伊勢海老のイタリアンフルコースなレストラン・キハをはじめ、次々と色々なアイディアが出てきているようですね。
いずみ鉄道の凄い所というか、新しいと思った所はあくまで「ファン向け」として全てのビジネスを展開している所です。
大体こういう観光ビジネスは興味のない人にいかに興味をもってもらって、現地に呼び込もうとするか考えるような気がするのですが、鳥塚社長は全く逆なんですね。
興味のある人に向けてのみビジネスを展開していく。この発想が現在の成功につながったのかもしれませんね。
これからもまだまだ精力的に色々な活動をしていくであろう鳥塚社長。そのパワーで日本全体を元気にしてほしいです!!